2024.09.10Professional Voice

産休・育休から復帰した弁護士と法律事務所スタッフのリアルな本音!男女の垣根を超えた座談会「育休明けのリアル」レポート

インタビュー

Authense法律事務所内で開催したイベント「Authense Award 2024 in Summer」のコンテンツの1つとして、事務所内の産休・育休経験者による座談会「育休明けのリアル」を実施いたしました。
女性だけでなく、男性弁護士・男性スタッフも含む、弁護士とスタッフの垣根を超えたメンバーでの座談会となりました。
当事務所で働くパパママ所員のリアルな本音をお届けします。

※弁護士が取得した育児のための休業も含め、便宜上「育休」と表記しております

目次
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座談会メンバー紹介

弁護士 野村 佳祐
弁護士 中山 理恵
コーポレートスタッフ 浅間 純
パラリーガル 佐藤 麻里瑛
パラリーガル 小林 友里乃
パラリーガル 桑原 未来

インタビュアー:パラリーガル 坂本 莉奈

育休・産休に入る前

坂本 : 本日は、お集まりいただきありがとうございます。
本日インタビュアーを務めます、24卒の坂本です。よろしくお願いします。
では、1つ目の質問をさせていただきます。育休と産休に入る前は、どんなお気持ちでしたか?

座談会

浅間 : 一番新米な、私から行かせていただいていいですか。

坂本 : 浅間さん、お願いします。

浅間 : すごくドキドキしたというのが一番で。全く分からないし、未知の世界じゃないですか。
かつ、僕は仕事を長く休むというのも初めての経験だったので、「仕事、大丈夫かな」というのと「育児でどういうことが待っているのかな」というのが全く分からなかったので、本当にドキドキして始まったというのが率直なところですね。

野村 : 私は男性の弁護士という立場で、事務所の中で初めて育休を取るという話になったので。
まずそもそも前例がなさそうだなという中で、上長なり、事務所側からどんな反発が来るのかというのもビクビクしてというような形でしたね。すごく正直に申し上げると。

でも、そこは事前に相談したところ、すごく前向きに検討していただけたので気持ちもすごく楽になったなというのがあって。「じゃあ、実現するにはどうしたらいいですかね」という具体的な検討にすぐに入ってくださったので、すごくありがたかったです。

育休中・産休中、仕事について何を考えていたか

坂本 : 育休中、産休中に仕事に対して何を考えていましたか?

浅間 : 考えていなかったという感じ。

中山 : 考える暇もない。

小林 : 目の前の育児で精一杯で、「あの仕事はどうなったかな」とかも正直、全然思わなかったし、十分な引き継ぎをしたと思って出てきてはいるので「後はみんな、頼む」と思っていたので、正直、育休中は全く仕事のことを思い出さなかったです。すみません。

野村 : 仕事の連絡も来なかったですね。なんやかんや来ちゃうんじゃないかなとか思ったりしたこともあったんですけれども。

佐藤 : 弁護士さんでも来なかったんですか?

野村 : 来なかったです。事前に引き継ぎとか、いろいろ根回しをしていたというのはもちろん、あるはあるんですけれども。でも本当に、ほぼほぼというかゼロに近い形で来なかったので、育児に没頭できたというのはありましたね。

座談会

復帰する直前

坂本 : 復帰する直前は、どんなお気持ちでしたか。

中山 : 私はちょっと特殊で、5年間ぐらい仕事を休んでいて、その間、育児、出産もあったり、夫の仕事の関係で転勤していたりとかもあったので、5年間仕事を休むということ自体も、そこから復帰するということもすごく心理的な抵抗が多かったり。

弁護士という職業のキャリアを考えたときも、周りは中堅というかベテランになりかけている中で「新人?」みたいな状態だったので、非常に不安が大きくて。

Authenseという事務所自体も、常に動いている、常に新しくなっている事務所だという認識があったので、「すごく様変わりしていたらどうしよう」みたいな様々な不安で、精神的には復帰日が来ないように祈っていたようなレベルでした。

桑原 : 私はもともと千葉オフィス勤務でずっと働いていたのですが、育休期間中に引っ越しをしたこともあって、勤務地が千葉だと結構遠くなるので、「子供を園に送り届けてから千葉オフィスに行くのはちょっと大変かもしれないな」という不安がありまして。
面談の時に、「もとのオフィスでもいいし、自宅から一番近くになったオフィスでの復帰でもかまわない」という提案をしていただけたのがすごくありがたかったです。

坂本 : 素敵なお話を聞いたところなんですけれども、野村さんが保育参観ということで、お時間がちょうど。

野村 : 親子で一緒にクッキングを。途中で恐縮なんですけれども。

佐藤 : 楽しんできてください。

野村 : ありがとうございます。すみません、この辺で失礼いたします。

坂本 : ありがとうございました。

野村 : こちらこそ、ありがとうございました。

座談会

復帰したときの心情

坂本 : 続きまして、復帰した時、実際の心情はどうでしたか。気まずかったとか、逆に意外と大丈夫だったなとかありますか?

中山 : 5年なので、まず受け入れてもらえるかと不安もありましたが、復帰するオフィスで上長になる弁護士さんや人事部の方にも非常に気を使って考えていただいて、皆さんのお気遣いもあって、そんなに緊張することなく仕事に復帰できたかなという認識です。

坂本 : すごくいろんなフォローがあって。

中山 : そうですね。ありがたい限りです。

佐藤 : 私はもともとずっとパラリーガルだったんですけれども、1人目の産休・育休を取った後は全然違う部署の配属になって。
なので、その時はもう全然違うお仕事になったんですが、一緒に働くメンバーがもともとよく知っている先輩方で、かつお二人とも子供を育てながらお仕事をしているという「ママの部署」みたいな感じだったので。
すごく緊張して戻ったんですけれども、いろいろ子供の話をしたりとか、「病気がはやっているから気をつけたほうがいいよ」とか、みんな同じ感じでお話ができるメンバーだったので、リラックスしている感じで復帰できたなと思っています。

2回目が、今度またパラリーガルに戻ることになって、その仕事自体も4年半ぶりぐらいで、かつ今度はほぼ全員知らない人だったんですよね。どちらかというと2回目の復帰のほうが、仕事自体はある程度知っているはずなのに緊張するというか、新しい会社に来た気持ちで。

でもマネージャーをはじめ、みんながすごく配慮をしてくれて、「お子さん大丈夫でしたか?」「時間が過ぎてるから帰らないと!」みたいに言ってくれて。本当にありがたいし、居心地もいいなと思っています。

産休・育休を検討している所員に対してアドバイス

坂本 : これで最後の質問になるんですけれども、今後、産休や育休を検討している所員に対してアドバイスがあれば、何か教えていただきたいです。

浅間 : つらくなったときに弱音を出せる環境みたいなのがあったりすると、ちょっとは楽になるのかなという気がするので、そういうことを考えながらやっていってもらえると、まだ楽な部分もあるんじゃないのかなというふうに思います。

小林 : ちゃんと引き継ぎをすれば、皆さんちゃんとお仕事を引き継いでやってくれるので、検討している方がいたら、ぜひ前向きにというか、周りに相談してみたらいいんじゃないかなと思います。

中山: 弁護士の方もスタッフの方も、皆さん責任ある仕事に携わられていると思うので、「どれくらい休んでいいんだろう」とか「休みすぎかな」とか考えてしまうと思うんですが、そういうことよりも、育休を取って育児に集中してコミットできる時間も今だけしかないと思うので、取りたい人はしっかり取ればいいし。

でも両立させながら、早く仕事に復帰して働いていきたいという方もたくさんいらっしゃると思うので、それぞれ自分のしたいようにすればいいと思います。

Authenseは、きっとそれを受け入れてくれるところだと思うので、そういった自分の希望とか願望というものを正直に出していけたらいいんじゃないかなと。それで楽しんで過ごしていただけたらいいのかなと思います。

佐藤: 特に女性は、一度子供を産むと「そもそもこれからも仕事をしていくのか」とか「もう子育てに専念する生活にするのか」とか、きっと誰しも一度は考える気がするんですけれども、私は子育てをしながらAuthenseに来る時間もあると「母でも妻でもない時間」というか、仕事をしている時間なんだけれども、「今は私の時間だ」と思える時間が毎日あるのが本当にありがたくて。

確かに、子育てをしながら仕事も続けるとなると、気持ち的にも体力的にも「ああ、しんどいな」というときはたくさんあるんですけれども、でも、その「私だけの時間」というのにすごく救われてるところもあるので、検討している方がいたら一緒に頑張りたいなと思います。

桑原: 私も復職前に、「復職したら家事・育児だけじゃなくてプラス仕事も?」と思って。復職前に上長や人事の方とお話をしていて、「事務所としてできるフォローを考えます」というような形で、たくさん悩みを聞いてくださいましたし。

実際に働いてみて、北千住のオフィスのメンバーにもとても支えられて今、仕事ができているので、自分が思っていた不安よりかは、意外とやってみたら何とかなるものだなと。
一人でやろうとしないで、職場のメンバーとか家族とか、それこそ行政のサポートとかいろんなものを調べて、「使えるものは使うぞ」という気持ちでやれば、意外と楽しく過ごせるんだなというのが分かりました。

座談会

坂本 : 皆さん、本日は貴重なお時間ありがとうございました。
キャリアを考えていく上で本当にためになるお話ばかりでした。もし何かあれば相談させてください。

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